January 02, 2014

沖縄。



沖縄。

小学校の時分に地元自治体の「少年の船」事業で初めて行ってから何度となく訪れ、2014年の正月も沖縄で迎えました。

沖縄旅行は「ビーチとマリンスポーツ」「琉球」「戦争と慰霊」「熱帯の自然」、いろいろな側面があって飽きることはないですけど、今回の年末年始の沖縄南部滞在はまた別の角度からの沖縄です。

40年近く前に沖縄に移り住んだ親戚を訪ねたのですが、それだけの時間を沖縄で過ごすと立派にうちなーんちゅ(沖縄の人)。現地の暮らしを垣間見ることになりました。

「100才を超えて亡くなった人の葬式、香典返しはヤクルト」「車社会。で、車で30分以上の距離は『遠い!』」「子ども3人は普通。4、5人でも特に驚きはない」、そんな「沖縄あるある」を聞きながら、知人の米軍関係者のエスコートで嘉手納基地内に入りお買い物&ランチ。アメリカに行ったことはないんだけど、基地内は「アメリカ」って感じでしたよ。

*   *   *

私がまだ乳母車に乗せられていた頃に同居していて、私をすごく可愛がってくれていたという親戚のおばちゃんが数年前に他界したんですが、当時アフリカに赴任していた私は葬式に行くことができなかったんです。

そのおばちゃんの遺骨は残波岬からそう遠くない真栄田のサトウキビ畑の中の墓地に納められていました。サンゴの欠片で敷き詰められた近くの小さな入り江で甥、姪を遊ばせながらお墓参り。初めて聞く遠い日の話を聞きながら、手を合わせてきました。

*   *   *

日本、アメリカ、そして琉球。3つのアイデンティティが混ざり合う暮らし。決して楽ではないけれど、おおらかに、マイペースに受け入れる南国の気性。別に沖縄生まれでもないのに、抗しがたい愛着を感じるのです。

夕飯は、地元の人がオススメのアメリカンなレストラン。米兵に混じってオバアもステーキやバーガーを食べに来る土地柄に沖縄を感じながら、暖かな元旦の夜は更けていったのでした。




No comments: